メールマガジン『リーダーへの提言』
2010年12月
『今だからこそ発育を』
社会や経済が、毎年のように大きく変化しています。日本も欧米キャッチアップではなく、自ら考え、世界に貢献することが求められています。このような時代には、従来型の「教育」ではなく、創造性豊かで主体的に判断・行動ができる人材の養成が必要となってきます。
ここで思い浮かぶのが、福沢諭吉の「発育」という言葉です。文化だけでなく、たくさんの言葉やモノが輸入され始めた明治時代、エデュケ ーションという英語を「教育」と訳しましたが、諭吉は「教育の文字甚だ穏当ならず。宜しく之を発育と称すべきなり」と、「発育」という言葉を主張していました。 人は、生まれながらにして何かしらの能力を持っています。その天資を大切に育てていくのが「発育」。感動体験で能力を引き出したり、発育によって人を成長させていくことを真剣に考えるべきだと思います。