メールマガジン『リーダーへの提言』
2011年12月
『絶望から希望への道』
ハンディを持ちながら世に名を成した人にはいくつかの共通点があり ます。困難な道を踏破してきた強さと、思考チャンネルを前向きに合わ せられる明るさ、そして周囲との信頼関係です。
日本人初の快挙となったヴァン・クライバーン国際コンクール優勝者 の辻井伸行氏もその一人。 神業とまで言わしめた彼の才能は、母親の小さな気づきから開花しま す。彼が生後8ヵ月の時、ショパンの曲に合わせて手足を動かしたこと に母親は彼の可能性を見出しました。視覚障害のある彼に言葉で風景を 伝え続け、表現者として不可欠な感情の豊かさを身に付けさせたのです。 彼の笑顔が伸び伸びとしているのは、彼を囲む愛の支えがあってこそ。 そこには前向きなエネルギーがあふれています。共に明日を信じる味方 がいる。いわばチームとしての信頼が、彼の能力と努力を縁の下から支 えているのです。