メールマガジン『リーダーへの提言』
2012年1月
『記憶は利己的編集されるもの』
「記憶は自分の都合のいいように編集される」ということをご存じで しょうか? 私たちの身近なところでも、お互いの記憶が食い違い、ト ラブルに発展してしまうことがあります。その際、故意に嘘をついてい るわけではなく、記憶の利己的編集がなされているケースも多々あるの ではないでしょうか。
ビジネス上の話なら、メモを取ることなどで記憶のミスを防げますが、 日常的な会話では、いちいち文章に残すことなどできません。
人と話をしていて、「言った」「言わない」など、お互いの記憶が食い違う場合は、まず冷静になって自分の記憶をたどってみましょう。たとえ相手の記憶が間違っている場合でも、感情的になってやり込めたりせず、じっくりと話し合うべきでしょう。
「記憶はミスが起き得るもの」と心得ていれば、相手の間違いを許せるはず。「雨降って地固まる」ではないですが、こうしたトラブルの克服が、お互いの関係や信頼を深めるチャンスにもなります。